お金の貸し借りでの公正証書作成の最大のメリットは、裁判をしなくても強制執行ができるということです金銭消費賃借契約について公正証書にする手順は、最初に、貸主と借主との間で、契約の内容、つまり賃借する金額、返済時期、利息の有無、利息の支払い時期と方法(例えば、毎月払うのか、最後に一括して払うのかといったこと)などを決め、契約書を公正証書にすることも事前に話し合っておきましょう。また金銭消費賃借の成立には、現実に貸したお金が借主に渡されていることが必要で、このことは公正証書で賃借をする場合も同じですから、事前にお金を渡しているか、公正証書作成の時に授受する必要があります。もっとも、公正証書作成後に金銭を授受している場合でも、公正証書として有効だと理解され、強制執行をするために使えるとされています。