アウトソーシングの主なメリットとして、「人件費の抑制」、「コア・コンピタンスの強化(企業競争力の強化」、「業務の効率化と品質向上」の3つが挙げられます。アウトソーシングの魅力に、専門的な高度な業務(仕事)を専門業者に外部委託することで、人件費を変動費化させる点が挙げられます。そのため、限られた経営資源を有効に活用でき、事業への「集中と選択」が可能となります。また、人件費の固定化を防ぐだけでなく、スタッフに派遣による人材確保により、育成費用も削減できます。そのため、アウトソーシング導入理由として、真っ先に「人件費の削減」を掲げる日本企業が多い傾向にあります。しかし、コスト削減を目的としたアウトソーシングの活用は、ガバナンスの弱体化や想定外の問題発生などのリスクを誘発しやすいため、経営者には新たな価値創出につながるような戦略的アウトソーシングが求められます。