アウトソーシングが求められる背景

日本経済において、アウトソーシングの需要が高まっている背景には、固定費の増加や将来の収益源確保のための非コア事業を中心とした多角化経営の広がりが考えられます。限られた経営資源を有効活用するためにも、社内業務の効率化を図る必要があり、同時に高い品質も担保する上でも、特定の高度なサービスを提供する専門業者を求める傾向があると考えられます。さらにアウトソーシングの需要を高めている要因として考えられるのが、若年労働者人口の減少です。経済産業省の発表した「第4次産業革命への対応の方向性」では、雇用人員判断を示すD.I(過剰-不足)が、2013年以降はマイナス(人材不足)に転じており、2016年には大企業・中小企業、製造業・非製造業、全規模産業全てにおいて、マイナス(人材不足)を記録しています。アウトソーシングは人手不足の補完戦略として、重要な経営戦略と位置付ける企業が増えていることも考えられます。

2018年03月19日